KIBOU-DENTAL

2018.09.24

若手歯科医師にとってのちょっと厳しい現実とその対策

こんにちは、歯科医師で経営コンサルタントの“近”です。
別記事に『開業医としての稼働時間が短くなってきている』という話を書かせていただきました。「稼働期間が短く」ても成功をしたいならどうすればいいのか、そんな記事になっています。
成功しやすい歯科医師の条件

成功しやすい歯科医師の条件

 

歯科医院開業医しての「稼働期間が短く」なってきていること自体に違和感を覚える方も多いのではないでしょうか。何しろ巷には元気なお年寄りがあふれています。現役歯科医師でいる年齢を上げて引退時期を遅らせれば、特別問題はなさそうに見えるからです。

しかし、少し冷静になって考えれば、話はそう簡単ではないとすぐわかるはずです。問題なのは、気力も体力も充実して歯科医師として脂が乗りつつある時期を開業医ではなく勤務医で過ごしていることだからです。

つまり、『開業医としての稼働時間が短くなってきている』のは「開業年齢」が上昇してしまったことが主な原因なのです。引退時期の先送りは対症療法であって、原因除去療法では決してないのです。

問題解決の基本はいつでも原因の究明・解析とその対策をすることです。今回の「開業年齢の上昇」ならこれを引き起こしている理由は5つほどあります。

1 適切な開業地が見つけにくくなった
歯科医師数も歯科医療機関数もこの40年ほどで倍増しています。駅前でしかも競合医院が少ないような、わかりやすい開業地にはどんどん新しい歯科医院が開業していきます。開業という大きな決断に踏み切れる開業地はこれまでも、これからも見つけにくい状況が続くでしょう。

2 物価水準に比べて勤務医の賃金が低いまま
バブル景気の崩壊が1990年初頭…、それから30年ほどの間、歯科医院経営を取り巻く経済的環境は低迷したままです。当然、勤務医の賃金も上がらず、従って開業資金の貯蓄がなかなか進まない事態となり、資金不足によって開業時期が遅れていきます。

3 融資の稟議が通りづらくなった
金融機関が開業資金を融資する際には、融資担当や支店長などによる稟議が行われて、通った案件のみに融資が実行されます。金融機関も歯科医院経営が厳しいという現実を認識しているため、そう簡単に稟議が通りません。

4 歯科医師として本格稼働を開始する年齢が上がった
歯科医師国家試験合格ならびに歯科大学卒業の難度の上昇、歯科医師臨床研修の必修化などにより、歯科医師として本格的に稼ぎ始める時期も以前と比べて後ろにずれ込んでいます。

5 歯科医療自体の高度化、細分化、専門化、深遠化など
歯科医学は日進月歩で進化を続けています。数年前まで最先端だった知見や技術が、今日では一般的なものとなることも決して珍しくはありません。「開業する自信・資格」をあなたがあなた自身に与えるには、これまで以上に自己研鑽に多くの時間を費やす必要を感じやすくなっています。

このような理由により、開業の年齢が上昇してしまったわけですが、その影響によってあなたが歯科医師として、どうしても避けては通れないことが1つ増えてしまいました。

それが『長期的な視野を持って戦略を立て、実行し続けること』です。開業の平均年齢上昇にいかに対抗するか、短くなった開業医期間に何を目指し、どう進むのか、考え始めることは今すぐにでも実行可能です。

そしてその先にはあなたの人生が待っています。あなたやご家族の生活、お子さんの教育、老後資金のプールなど、あなたの人生をあなたらしく過ごす資金や時間の確保も必要になってくるのです。

今あなたが、歯科医学の知見や技術の習得に情熱を傾けていることは理解してます。しかしそればかりでは、せっかく身につけた知見も技術も存分に発揮できなくなるかもしれないのです。

まずは考え始めることです。関心を持つことです。開業の話が具体的になれば、その後は忙殺されてしまいます。人生や経営など歯科以外のことに目を向けるなら、早ければ早いほど時間があなたの味方になってくれます。

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